この日は、アーススクール『ヒトの世界』の夏休み前の最終回です。
『自然』テーマに続いて、こちらもこれまで学んだ内容を発表する日です。
【完成を見据えて】
スタートの時点で発表までは残り2時間。
たくさんの時間があるわけではありません。
残りの時間で進められる範囲を想像し、時間配分を考えながらまとめ作業を進めていきました。
これまでに建物をテーマに調べ作業をしてきて、縄文時代から現代にかけての建物の歴史や生活に役立つ建物の工夫について知りました。
たくさん発表したいことがあって、なかなか選ぶことができなかった前回。
この日も本当にその内容でいいのか少し悩みましたが、最終的には『平安時代と室町時代の建物の違い』を今回の絵本のテーマにすることを決めました。
今回も聞き手にわかりやすい内容を心がけています。
難しい漢字にはふりがなを書いて、漢字が分からない人でも読めるようにしました。
▽『平等院鳳凰堂』なんて低学年には習っていない漢字ばかりです(笑)
前日の『自然』テーマでも発表をしたので、発表の様子やどんなことを質問されるかは想像できているようです。
書いていく中で分からないことや調べ忘れていたこと、「質問されるかも!」と思う部分があれば、その場で調べながら情報を補足していきました。
【これまで調べた成果!】
いよいよ発表の時間です。
調べた内容を発表して、その後に質問タイムという流れで進めます。
『寝殿造と書院造の違い』をテーマにするなんて、年度のはじめでは想像もしていませんでした。
’’寝殿造’’と’’書院造’’は中学・高校の日本史で聞いたことはありますが、具体的にどんな部分が違うのかを言葉にするのはなかなか難しい。
具体的な違いを聞いていくと、大人でも「なるほど~」と思うような内容もたくさんありました。
深く調べてきたからこそ発表にも自信がある様子で、流暢に発表をしてくれました。
質問時間も全く問題ない様子。
聞き手の疑問にスラスラと答えていきます。
というのも、発表の中で聞き手が分からなかった部分を質問されるわけですが、その質問の内容については発表の中で紹介しきれなかっただけで調べてはいたようです。
自身が調べていたこと、伝えたかったことを自分の言葉でしっかりと伝えることができました。
発表後には本人もほっとした様子です。
【まとめ】
こうして4月~夏休み前までのアーススクール『ヒトの世界』の活動が終わりました。
『自分の興味から疑問を拾い、調べて解決する』というサイクルを繰り返しながら、広く・深く調べることができたと思います。
建物は私たちの生活とは切っても切れない関係、必要不可欠なものです。
日常的に見かける建物は景色の一部になってしまいがちですが、調べたことで別の視点から建物の仕組みを見ることができることで新たな発見があるかもしれません。
日常の視界に疑問や発見がたくさん見えるようにあれば、これからもっとたくさんの学びに出会えるかもしれませんね。
ライトマン