『ムックリを作ってみよう!』9月末~10月初旬

先日まで緑道マップ作りを進めていましたが、他のものに少し興味が移った様子のこの頃。

地図作りを少し中断して、ムックリ作りに挑戦しました。

 

ムックリとはアイヌ民族に伝わる竹製の民族楽器で、口琴の1種です。

ムックリを作るために奮闘した数週間の様子をご紹介します。

※かなり日数をかけて取り組みましたので、ブログタイトルも日にちでなく期間で記載しています。この子の服が写真ごとに変わるところからも、かかった日数を想像しながらご覧ください(笑)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アーススクールでの休憩時間や空き時間で、この子は『ゴールデンカムイ』という漫画を読んでいます。

ゴールデンカムイの中でも登場するムックリという楽器。

この子は元々楽器に興味があったので、「ムックリ作ってみたいな~」と一言。

 

そこからこのムックリ作りは始まりました。

ただ、まだこの時はムックリ作りがこんなに時間がかかるものだとは想像もしていませんでした。

 

実は、以前にアーススクールスタッフはムックリ作りに挑戦したことがあり、道具や材料はすべて揃っていました。

ですので、割られた竹を削り出すところから作業を始めることができました。(本来であれば竹を割って、適切な薄さに削り出す作業が必要です。)

 

アイヌ民族の民芸品は細かい装飾や模様が特徴です。

ムックリも作りはシンプルですが、竹を非常に薄く削る必要があるので、それを再現するための技術が求められます。

まずは紐を通すための穴を開ける作業。

 

次に鉛筆で下書きをします。

このバランスが悪いと音が鳴らないので、丁寧に作業を進める必要があります。

ひとまず、本物のサイズ感を意識しながら見よう見まねで線を引いてみました。

 

次は下書きに沿って、ミニのこぎりで竹を切っていきますが、この作業が意外に大変とのこと。

この子の中で難しかった部分としては、ムックリには切り口を曲げながら切る部分があり、まっすぐなのこぎりの歯でカーブを切るのが難しかったようです。

ただ、残念ながらこの作業に完成への近道は無く、ひたすらやり続けるしかありません。

 

そして、やっと完成しました!

音を出してみると鈍い音が鳴り、想像していたムックリの音はなりませんでした。

見た目は同じように見えますが、音が出る要件が整っていないようです。

 

▽どうやったら鳴るのかが分かりません。「なんでかなぁ…?」

 

そこからは試行錯誤の繰り返し。

試作品を作る過程では、サイズが上手くいかなかったり、竹が折れてしまったり、力をかけすぎて割れてしまったり…。

 

そう簡単にムックリが完成することは無く、ミスをして音が出なくなるたびに心が折れそうになっていました。

「あーーー!!またミスったぁーーーー!!!くそぉ!!」という叫び声を何回聞いたことでしょうか(笑)

 

ただ、これまでのミスが無駄な作業であったということは無く、その過程ではナイフやノコギリの扱いが上達し、製作スピードは着実に速くなっていきました。

 

試作品の本数が10本を超えたところで、だんだんと音が鳴りそうな気配が出てきました。

そのころには、感覚で決めていた切る部分は長さを測って書き込み、長さや厚みなどが購入したムックリに近いものになっていきました。

 

そして、試作品12個目にして、ようやく音が鳴るムックリを完成させることができました!

ですが、本人的にはまだまだ改良の余地があるとのこと。

 

現在はムックリ作りを一時中断し、トマトパスタ作りに専念しています。

パスタの研究が完成したらムックリ作りを再開するそうです。

 

もっといい音のなるムックリの完成が待ち遠しいですね~!!

上手に音が出るようになった際には演奏動画付きでまたご紹介したいと思います!

 

ライトマン