私たちが考える学び
もあなキッズアーススクールでは、子どもたちが大人に与えられた知識をただ習得していくことを「学び」とは位置付けておりません。
子どもたち自身が自分で考え、どんなことを習得していきたいかを大切にします。
自ら行動して情報を習得しにいくこと、現場のフィールドで五感で感じることを「学び」と捉えています。
もちろん、子どもたちの興味関心を引き出すサポートとして、スタッフや外部講師が授業をすることはありますが、教科書などはありません。
決まった正解があるものでもありません。
地球環境や日本と世界をテーマに、子どもたち一人ひとりの「なぜ?どうして?」に対する学びを深めていきます。
学びのプロセス
大きなテーマは年間で設定していますが、そのテーマカテゴリーの中で、何を学んでいくのかは子どもたち自身で決め、探究していきます。
具体的には、各テーマ以下の4つのステップを経て学びを深めていきます。
1.疑問を持つ
大きなテーマの情報を学んでいくなかで、どんなことに興味関心があるか、「なぜ?どうして?」と感じるかを基軸に探究テーマを決めていきます。
2.事前学習
パソコンでの調べ学習・図鑑からの情報収集や、スタッフや外部講師の方からの知識を習得していきます。
3.体験学習(フィールドワーク)=アーストリップ
フィールドでの活動は、日帰りや宿泊を伴うアーストリップで実施します。
4.振り返り(リフレクション)
自分がアーストリップまでに学んだ内容と、現場で起きていることのちがいなどに着目しながら、子どもたちそれぞれ自由な表現方法でまとめてもらいます。
各テーマの最終回では、活動報告会を実施し、保護者や協力いただいた地域の方に学んだ内容を発表する機会を設ける予定です。
学びの内容に決まった正解はないため、大人が評価したり点数をつけることはありません。
どんなことを学び・感じたのかを基に、さらに学びを深めるにはどのような方法があるかなど、スタッフも含め子どもたち同士でもフィードバックを実施します。
2023年度のテーマ
もあなキッズアーススクールの2023年度のテーマは以下の2つを主軸とし、個々の関心に沿って学びを深めていきます。
毎週水曜日: 自然を知る “じねん”
「自然」とはどういうものか、動植物と人との関係性や、人間は自然にどのような影響を与えるのかを学んでいきます。生き物や自然環境に精通している講師にきていただく回も設けています。
<具体的な学びの事例>
・自然、生き物ってどんなもの?
・生き物にはどんな種類がある?
・人間と動物、人間と森などの関係性ってどんなもの?
・国や地域がちがうとどうして暑さや寒さがちがうの?
・気候ってどんなもの?気候がちがうと、生息している生き物や植物はどうしてちがうの?
など
■アーストリップ(フィールドワーク)の例
・近郊の山、海、河川
・里山、畑 等
毎週木曜日: 人が作った世界を知る “ヒトの世界”
人間が地球で生活していくために作ったものには“人間が作った世界”があります。
そして、その世界には国や文化、ルール等複雑なものが存在し、人間は他の生物と比べ独特な枝分かれをした歴史を持っています。また、人間同士が「上手く生活する」為には他者への理解も必要です。人間同士の理解を軸に学びを深めます。
<具体的な学びの事例>
・人にはどんな違いがある?
・国旗の意味や役割
・食べのもの違い
・言葉の違い
・服装の違い
・世界の祭りの意味と歴史
・ルール、マナーについて 等
■アーストリップ(フィールドワーク)の例
・近郊の文化的、歴史的施設
・祭り、伝統芸能
・ものづくりの現場 等