大塚 龍暉(ライトマン)

1. 小学生の頃はどんなこどもだった?

日々の時間を主に習い事に費やしていた記憶です。サッカーをずっと習っていて、毎日練習だったので、帰ったらご飯を食べ、お風呂に入り、宿題をして、TVを見て、寝るのが日常でした。サッカーの後に書道教室に行っていた時期もあります。
土日は遠方で試合をして泥だらけになっていました。練習がオフの日は、家の近くの森の中に突入。こっそり父の工具箱から盗み出した鎌、ノコギリ、ハンマーを持ち出してツリーハウスを作ったり、サッカーの練習場を開拓したりして、自分の村を作ることを目標にし、あまり制限がない環境で、自由にのびのびと遊んでいました。

2. 学生時代はどんなことに興味関心を持ち、どんな学生時代を過ごした?

自分はいろいろな物に興味を持つタイプだったので、広く浅くという知識が多いような気がします。

そんななかでも、運動はずっと好きで学んできた分野です。運動の仕組みや筋肉の動きなどを知るにつれ、単純に「人間ってすごいなぁ」という気持ちで勉強していました。実際に自分で体を動かすことも好きで、スポーツ全般それなりの経験があります。吉川英治の宮本武蔵を読んでからは、特に武士道に興味を持って武道にカッコよさを感じ、柔道の帯を取得したりいろいろな道場に行っていました。

また、大学時代は教育に興味がありました。特に世界の教育の現状について知った頃から、自分が途上国に行って教育を変えたいとずっと思っていました。なので、海外で実践されいている授業や、日本が世界をリードしている教育方式について学んだりしました。また、実際に途上国に行って鉛筆やノートを現地の子どもに配ったり、一緒にスポーツをしたりしたこともあります。楽しそうに鉛筆を動かしたり、ボロボロのサンダルで必死にボールを追いかけている姿をみて、子ども達のつながりの大切さと、世界にはもっと教育が必要であることを感じました。

3. これまで行った国で一番面白かった国は?

フィリピンが一番面白かったです。

観光地にはきれいな海があるにも関わらず、街中には真っ黒いドブのような川があったり、綺麗な外観のアウトレットモールから1つ道を挟んだ先にはスラム街があったり、町の光と影を同時に見ることができるというのは初めての体験でした。空港を出た瞬間に、ぬるい空気がモワっとくる感覚も忘れられません。

また、子ども達がお金を求めて集まってくる体験も初めてでした。教育を受けられない子ども達は平日の日中から時間を持て余しています。その中の一部の子ども達は、お金を持っているであろう観光客を狙ってお金を要求してきます。現地のトイザらスで買ったサッカーボールをその子たちのもとへ持っていき、一緒にサッカーをして楽しんだのはいい思い出です。

4. これまで行った海や山などの自然環境でお気に入りの場所は?

やはり地元である北海道の自然が一番気に入っています。地元の洞爺湖町は自然が多い土地で、海、森、湖、川、火山と多くの自然の要素が集まっていて、ユネスコ世界ジオパークに登録されている『洞爺湖有珠山ジオパーク(ユネスコ世界ジオパーク)』や、国立公園に指定されている『支笏洞爺国立公園』があります。

学校のグラウンドにエゾシカが迷い込んだり、キタキツネと猫が追いかけあっていたり、ヒグマが道のわきにいたりと、幼少期はそういうことが当たり前だと思っていたものが、実は特殊な環境であったことを神奈川に住み始めて実感しています。海では釣りができたり、山は普段人が踏み入らないようなレアなスポットがたくさんあるので、自分の中では馴染みのあるとても気に入っている場所です。

5. もあなキッズ自然楽校ではどんなことをしてきた?

子ども達と自然の中で思いっきり遊んでいます。その中で、発見や学び、新しい創造や達成感など多くのことを感じられるようなサポートができるよう意識してサポートしています。

6. アーススクールでこどもたちに伝えていきたいこと。

学ぶことの楽しさを感じてほしいです。学ぶというと学校でいうところのお勉強を想像してしまいがちですが、日常の興味全てが学びだと思います。まず、様々なことに興味や疑問をもってそれについて体験することをやってほしいです。自分なりにでも調べて進みだしたらそれは学びです。知識を追求できることの楽しさを伝えられたらと思います。