前回に引き続き、今回もテーマ研究を行いました。
それぞれが決めたプランに沿って図鑑や資料を用いて、自分のテーマを深めました。
【キラキラの時間】
今回から名称が変わってキラキラと名付けたもの。それは宿題です。
「宿題と聞くとやらされている感が出て嫌な感じがするから、アーススクールだけの新しい名称を付けちゃおう!」という事で、今回からは『宿題』は『キラキラ』に名前を変えました。
今回みんなが持ってきたキラキラは以下の通りです。
・着火剤としても使用される、自然の中で燃えやすいものは何でしょう?
・人間のウンチは茶色ですが、ハイエナのウンチは何色でしょう?
ハイエナの問題が出たら、ハイエナを見てみようと図鑑を手に取ります。
気になったら調べるというサイクルが子ども達の中でも定着し始めているようです。
また、問題を出した子はその問いの解説まで行っていますが、問題と解答の因果関係も少しずつ探るようになってきた気がします。
着眼点や持ってくる回答の質は少しづつ高まっています。
【テーマ研究】
前回までに決定したプランに基づいて、自分のテーマ内容を深めていきます。
参考図書や図鑑を最大限に活用して、自分の欲しい情報を取捨選択していきます。
また、その過程で図鑑を読む作業をするので、自分が知りたいこと情報に加え、新しい情報もたくさん身に付けることができました。
これまで写真集のように使っていたようですが、ようやく図鑑を情報を得る資料として使えるようになったようです。
【この漢字なんだろう…】
図鑑を読んでいるとき、習っていない漢字を読むことができない状況に困った様子の子がいました。
というのも、資料のレベルが上がるほど専門的な用語が出る頻度が増えます。また、対象が小学生でない図鑑などもたくさんあるのでフリガナがない場合もあります。
ただ、子ども達の純粋な疑問は難しいものが多く、小学生向けの図鑑には載っていないこともしばしば。
難しい資料に手を出さざるを得ないこともあるのです。
そこで今回登場したのが漢字辞典です。
上の学年の子がリードしながら、読み方を調べていました。
調べることをやらされてしまうと、調べることが苦痛になっていきます。
しかし、自分で知りたいことがあると辞書でも難なく調べていきます。
自分から求めることが上達への一番の近道であることを実感しました。
【私だってダンゴムシ!】
調べ作業が一段落したら少し休憩。
自分が調べているものを自分の体で表現してみました。
▽「寝ている?」「遊んでいる?」 →いいえ、ダンゴムシになったんです。
「ダンゴムシ! ひっくり返ったら動けないよ~!!」
「ぼくはクモだからこんな感じかな!」
「テーマのものだとしたら、ウンチってどうやればいいんだろ?」
自分でなりきってみるのもとても楽しかったようです。
また、生き物の気持ちも感じることができ、より自分のテーマのもの目線で調べることができるのではないのでしょうか。
【まとめ】
最後には、今回新しく知ったことなど進捗をみんなで共有しました。
調べ方や進度は人それぞれ違っていて、自分がやりたいことを自分に合ったペースで進められているようです。
漢字を調べること、図鑑から必要なことを転記すること、自分で想像して生き物の気持ちを考えること。
学んでいく知識は枝葉のように広がっていき、自分のテーマへの理解をより深いものにしてくれるのです。
【次回】
次回はクモの研究者である谷川先生をお招きし、生き物についてお話を聞いていきます。
クモをテーマにしている子はビッグチャンスなんです!
その他の子も昆虫や生き物の生態などたくさん質問して、知識が深まっていけばと思います。
ライトマン