今回のアーススクールは前回決めた自分のテーマについて深めていく時間です。
それぞれ、カニ、貝殻というテーマにしましたが、どんな種類がいるのか、何を食べるのか、どこにいるのかなど知らないことだらけ。
今回は、どのような学びがあったのでしょうか。
【知らない世界があることに気づく】
はじめに子ども達と調べ方について考えてみました。
スタッフ「調べ方にはどんな方法があるかな?」
子「本とか図鑑とかを見たら分かるよ」
子「パソコンとかタブレットとかもあるよ」
スタッフ「確かにそういう調べ方があるね。じゃあ、他は?」
子「…。」
スタッフ「2つしか思いつかない?」
子「うん」
そこからヒントを出しながら話をしていって、ようやく『自分でやってみる(行く、見る、感じる)』ということや『知っている人に聞く』という選択肢が出てきました。
インターネットが便利になっている反面、子ども達にとって調べるということが、写真を見ることと同義になっているように感じました。
図鑑で分からないことだってありますし、インターネットの情報がすべて正しいとは限りません。また、掲載されている写真の外側の景色だって知ることはできません。
自分で知りたいことを探しに行くということを子ども達には大切にしてほしいですね。
【謎・謎・謎】
自分で調べ作業を進めていく中で難しいことは、調べたいことを見つけることです。
調べ始めるとカニだって貝だって知らないことだらけ。
なにから手をつけたらいいのかもわかりません。
ですが、まずは小さな第1歩を、ということで生息地や体のつくりなど、その生き物の基本的な事項を調べてみることにしました。
でも、知らないからこそ調べてみると面白い!
例えば貝だと目があったり、足があったり、泳ぐことができたり、魚を食べたり。
子ども達も想像していた貝のイメージとは全く違ったようで驚いていました。
スケッチすることも大切なことです。
見たものを『どこの部分なのかを考えながら』書くことで、その生き物についての理解が進みます。
▽「これが足になっていて、ここが水を吸うところで…」
▽「カニってこんなにたくさんいるんだね」 スケッチしながらカニの特徴を見つけました。
【まとめ】
最後には調べた内容を共有しました。
まだ調べている内容は基礎的なことが多いですが、それがこれから知識を深めていく上での土台になります。
学びには『そうである学び』と『そうなる学び』があります。
『そうである学び』は、そういうものだと決めつけてしまう学びで、それでは疑問が生まれず深まっていきません。
一方、『そうなる学び』は、「〇〇だから■■になった」のように、そうなる過程を紐解いていく学びです。もちろん、こちらの方が学びは深まっていきますし、’’なんでだろう?’’もたくさん生まれます。
そう考えたら、調べつくしたなんてことはないですし、学びが終わることも無いのです。
子ども達、まだまだ学んでいきます。
ライトマン