今回のアーススクールは、前回に引き続きテーマ研究を行いました。
この日はどんなことを学んだのでしょうか?
【超でかい!タラバガニの捕まえ方】
カニについて調べている彼が、はじめに調べたのはカニの捕まえ方についてでした。
しかも、海岸で捕まえられるような小さなカニではなく、ベーリング海のズワイガニ漁師がどのように漁を行っているかについて調べ始めたのです(笑)
▽「ベーリング海ってどこだろう?」 だんだん地図も見ることができるようになってきました。
まずは動画を見たのですが、カニ漁船での仕事が非常に過酷なものであることが映像を通して伝わってきます。
時には10m以上の高波の中を船は進んで行きます。
スタッフ「10mってどれくらいかわかる?」
子「わかんない」
スタッフ「どれくらいなのかをインターネットで調べてみようか」
・・・検索してみる・・・
子「建物の4階くらいだって!すごい高いと思う!」
そこから玄関に行って高さを確認しました。
実際にそこにあるのはマンションですが、頭の中ではベーリング海の波の壁です!
【より深く学ぶために】
先ほどのカニ漁の映像を見て一言。
子「この海のカニは大きいから大人だね。」
スタッフ「それって調べてわかったこと?それとも、こうなのかな~って予想して思ったこと?」
子どもの発言に対して、時折、スタッフから「それは本当のこと?それとも、予想したこと?」と質問することがあります。
すると、「それは本に書いてあった」や「こうじゃないかなって思った」などの返答が返ってきます。
要するに、それが事実なのか考察なのかを区別することで、子ども達が知っていることと想像していることをスタッフと子どもの間で明確にするのです。
そうすることで、事実であれば「なんでそうなっているんだろう?」と、考察については「じゃあ、考えたことが合っているかを確かめよう」というようにスタッフは学びをサポートすることができるのです。
今回のその質問への返答は「大きいから大人だと思ってた。」
そうなれば、スタッフからの返答は「じゃあ、それを確かめてみよう!」
次にカニの成長がどのようになっているかについて調べることになりました。
カニは脱皮を繰り返すことで成長していきます。
「へぇーこんなかんじなんだね」
哺乳類とは違った成長の姿にくぎ付けです。
ただ、スケッチとメモをすることも忘れません。
記憶だと忘れてしまうし、あいまいな部分が増えますからね(笑)
【貝の生活】
貝の生活について映像を見ながら調べています。
文献等で見ると詳しい情報がたくさんありますが、小学生には難しい単語や漢字などが多いので、理解するのに時間がかかってしまいます。
動画は動きと音声で解説をしてくれるので、視覚を通して理解をすることができ、小学生にはわかりやすいようです。
▽映像を見て、メモをしてを繰り返し、情報収集を進めていきます。
【まとめ】
最後はこの日学んだことの発表です。
特に、カニを調べた彼は新しいことを知ることに少しハマったようで、この日知ったことを次から次へと発表していきました。
▽「脱皮の時はここから出ていくんだよ!!!」
こうしてこの日のアーススクールが終わりました。
学びを進めると知らないことがたくさんあります。
そんな中で、新しい知識を得ることや、調べることの楽しさを感じると学びがどんどん加速していくことを実感できる1日でした。
帰り際に一言。
子「今日、僕頑張ってた?」
スタッフ「めーーーっちゃ頑張ってたよ!」
なぜなら、3時間近く休憩なしで調べていたのですから(笑)
これまでに見たことないほどの、とてもうれしそうな顔をしながら帰っていきました。
自発的な学びほど楽しいことはないようです。
ライトマン