今回も前回に引き続き、建物について調べました。
前の週は建物の歴史を時代順に調べていきましたが、今回はそこで知ったことをより深める回にしました。
建物も調べていけば奥が深く、人々の生活や時代背景が反映されている部分も多くあります。
さて、今回はどのような発見があったのでしょうか?
【縄文時代~室町時代】
今回は大きく『縄文』『弥生』『平安』『室町』4つの時代の建物について調べることにしました。
時代によって大きく変わる建築スタイルは、どれも現代の家とは全く違ったものになっています。
今回、特に調べるのに苦労したのが『平安』『室町』の建築です。
例えば、平安の貴族の家は’’寝殿造り’’になっていて、敷地内にはいくつもの建物が廊下でつながっていることや家に壁がないこと、庭がとても広いうえに池もついているなどの違いがあることは、現代の横浜に住んでいてはなかなか想像ができないでしょう。
また、庭では蹴鞠をして遊んでいたという貴族ですが、そもそも蹴鞠というもの自体を知らないという問題も。
関連しているものについては建物以外の部分もどんどん調べました。
▽自分の中で調べていきたい年代をホワイトボードに書き込み、それに沿って調べる方法がやりやすいようです。
調べ作業は順調そのもの。
これまでやってきた経験もあり、スタッフがほとんど口出しすること無く進めることができました。
調べ方が分かるだけで、知ることができる範囲も広がっているように感じます。
【最後の発表】
この日のまとめはこれまでと違って、充実したものになりました。
というのも発表するときに、スタッフからの質問にスラスラ答えることができたのです。
自分が調べた映像や資料をもとに自分の言葉で説明することで、より理解を深めることができます。
また、言葉だけの説明で分かりにくい場合には、絵を描きながら細かく説明をすることもできました。
相手に伝わるためにはどのようにしたらいいのかを工夫した結果だと思います。
例えば、蹴鞠の説明。
「こういう丸い範囲があって…」
「その中に人がいて、球を蹴って、落とさないで何回続けられるかで勝負するんだよ。」
▽資料の準備もばっちりです!
【延長戦!】
最後に、調べている途中に出てきた蹴鞠を体験してみました。
丸めたタオルを何回連続で蹴ることができるかを数えてみます。
「1・2… あれ、うまくいかない」
「あら、あっち行っちゃった」
「あーまた行っちゃった」
あっちに行ったり、こっちに行ったり、蹴鞠の難しさも体験することができました。
昔の人の遊びを体験することで、あの大きな庭の意味も少しは理解することができたのではないでしょうか!
【まとめ】
アーススクールも2年目に入り、調べ方や発表の仕方に成長を感じる場面も見られるようになってきました。
すぐにできるようになることで自信につながることもありますが、このような時間をかけて培った蓄積によってできるようになることも大切な進歩です。
アーススクールでは、すぐにできるかできないかで判断せず、長い目で子ども達の成長をサポートしていきたいと思います。
ライトマン