7月に入り、暑い日が続いていますね。
そんな中でも、子ども達の学びは日々進んでいっています。
この日からは『まとめ』を始めていきます。
子ども達は、約3か月間の学びの内容をどのように整理していったのでしょうか?
【夏休み明けを見据えて】
今年度のアーススクールは1年を通して曜日ごとに同じテーマを行うため、1年間同じテーマに取り組むこともできますし、区切りのいいところ(夏休みや冬休みなど長期休暇などのタイミング)でテーマを変えるという選択もできます。
なので、初めに今学期行っている自分のテーマを夏休み明けも継続するのか、もしくは夏休み明けからテーマを変更するのかということについて考えました。
「このテーマをもう少し調べたいから夏休み明けも同じの続けたい」
「次はトカゲについて知りたいから、今のテーマはもう終わりにしようと思う」
それぞれが今後どのように学びを進めたいかが分かりました。
夏休み明けもテーマを継続する子は、これまで学んできた内容の振り返りをして、今知っていることを明確にしたうえで夏休み明けへの展望を計画します。
一方で、夏休み明けからテーマを変更する子は、これまで学んできた内容をまとめて、自分が学んだ内容の成果をまとめの形にします。
この日から夏休みまでの3回は、その作業を進めていきます。
【これまでの成果】
年度が始まってからこの日までに、アーススクールの自然テーマは13回の登校日がありました。
その中で、自分が調べた内容についてメモを見ながら思い出していきます。
夏休み明けもテーマを継続することを選択した子は、夏休み明けからの学びにスムーズに入れるように、今学期の振り返りです。
これまでにやってきたことを振り返りつつ、忘れてしまった部分や新たに疑問に思った部分を調べ直していきます。
「あーこれってこんな感じだったっけ。」
以前に調べた内容を忘れてしまうこともありますが、そんな時はもう一度調べて情報を定着化させていきます。
何度も何度も同じことを見聞きしていくことで、情報を自分のものにすることができるのです。
調べた内容は大きな模造紙に書き出すことに決めたようです。
樹状図にして関連する知識をつなぎ合わせていくことで、知識の輪はより大きなものになって行きます。
一方、この子は夏休み明けからはテーマを変える選択をしました。
なので、今学期中にこれまで調べてきた内容をまとめにします。
まとめる方法は今回も自由ですので、文字、絵、言葉など何を使っても構いません。
ただ、子ども達に伝えているのは「大切なのはこれまで調べてきた内容が見た人に伝わること」ということです。
自分が調べた内容がどの媒体を使用したら一番伝わりやすいかを考えました。
スタッフ「じゃあ、何でまとめるかの前に、何をみんなに伝えたいかを考えよう。」
子「カニの住んでいるところについてとか?」
スタッフ「他は?」
子「おっきい波の所でカニを捕まえるやつもやりたい」
スタッフ「たしかに!それもみんな知らないから教えてあげたらいいかもね!」
子「あとコレとコレと・・・」
伝えたい内容をホワイトボードに書きだしてみました。
では、これがどうやったら見る人に伝わるかを考えます。
スタッフ「どうやったら分かりやすくなるかな?」
子「僕はまだ字とか難しいから、絵とか話すのでやりたい!」
1年生の彼は、新聞のようにたくさんの字を書いてまとめるのは難しいと感じたようです。
なので、見たままを絵にしてその内容を発表する『紙芝居』にすることにしました。
▽何度も同じシーンを見返しながら、どのように漁がおこなわれているかを観察し、メモにまとめています。
漁の方法が分かったら、早速紙に描いていきます。
▽「ここはどうなっていたかな?船には何人乗っているかな?」
【まとめ】
最後にこの日やった内容をお互いに共有しました。
模造紙、紙芝居と全く違った形でのまとめになりますが、それぞれが調べてきた内容をしっかりと伝えるために、紙もペンもスタッフも、あるものは最大限に活用してほしいと思います。
また、他の子が今後どのように進めていくかを知ることで、自分の振り返り・まとめに活かせるヒントも見つけられたら、まとめの質も高まるのではないかと思います。
▽紙芝居を少し発表しました。今回の発表の中では分からなくなってしまった部分があったので、次回再挑戦です!
こうしてこの日の内容が終了しました。
まとめはそれぞれのやり方や見せ方が大切で、方法に正解・不正解はありません。せっかくこれまで調べてきたのですから、よりその情報を詳しく正確に伝えられる方法を選んでほしいと思います。
アーススクールは夏休み前のラストスパートです。
早く夏休みにならないかな~!
ライトマン