「自然」テーマに続いて、「ヒトの世界」テーマでもテーマ研究が始まりました。
このテーマ研究の時間は、『ヒトの世界』という枠の中から自分の興味のあることを一つ選んで、それについて調べていくというものです。
子ども達が選んだテーマは、それぞれ『世界のデザート』『どうしてヒトは生まれたのか』です。
調べてみる中で、どのような発見があったのでしょうか。
【自分で調べる】
それぞれテーマが違いますから、調べる方法も異なります。
『世界のデザート』をテーマにした子は、本とタブレットを併用しながら調べ作業を進めました。
今回は世界のデザートの中でも、『各国で人気のあるデザートにはどんなものがあるのか』を調べました。
まずは、様々な国の地形や建物、特産品などがまとめられている図鑑を見ながらどんなデザートがあるのかを調べてみました。
調べていく中でこの子が興味を持ったのは、スイーツの世界大会です。
美味しいのはもちろんのこと、作っている行程はとても繊細で、完成したものはまるで芸術作品のようです。
家庭や飲食店で食べるものとは見た目も大きさも全く違うデザート。
この子の想像していたものを遥かに上回るようなものが映像の中で次々に出てきて、驚きながらも興味津々でした。
一方こちらでは『どうしてヒトは生まれたのか』というテーマの中から、ヒトの起源である地球の歴史について調べ始めました。
タブレットを使って文献や映像を探しましたが、地球の歴史となれば難しい単語や複雑な時系列が入り混じっているため、だんだんと混乱していっていました。
調べていく中で、分からなくなってしまうことはこれからもたくさん経験すると思います。
ですが、ここで調べ方が雑になってしまうと、『分からない』が『つまらない』になってしまいかねません。
▽「なんて調べたらいいか分からない…」と固まってしまいました。
【2人で調べる】
行き詰ったときに、この子は他の子にサポートを求めました。
ここからは2人で地球の歴史がどのように進んできたのかを、相談しながら考えてみることにしました。
相談しながらの調べ作業は、お互いの持っている知識をすり合わせたり、意見を合わせながら進められるので、自分の意見の言語化を自然にすることができます。
「地球の中で初めての人間はアフリカで生まれたらしいよ」
「アフリカってどこだろう?」
「あっ!アフリカって書いてある!」
「ここから日本までどうやってきたんだろうね」
2人の会話からは次々と疑問が出てきます。
テーマ研究は個人での調べ作業がメインになりますが、行き詰ったときに協力ができるからこそ新しい視点からの発見もあるのでしょうね。
そこからは、また個人の作業に戻ってテーマ研究を進めました。
2人での調べ作業を挟んだことで、調べ作業の難しさや調べる方向が分からなくなってしまったことが解消されたようです。
ワークシートを記録する手もどんどんと進んで行きます。
▽自分のテーマに戻ります。この日はひたすらデザートの世界大会を調べていました。
【まとめ】
今回は1人でのテーマ研究、2人での協力作業など、これまでの調べ作業とは少し違った展開で進めました。
行き詰ったときに、2人で協力すれば見えてくる情報があることが分かったのではないでしょうか。
仲間と調べたり、スタッフと相談しながら自由に進められるのもアーススクールならではかもしれません。
アーススクールにある資源の最大限を生かして、たくさんのことを知っていって欲しいと思います。
ライトマン