暖かい日、寒い日が繰り返される『冬の始まり』ともいえるような日々が続いています。
朝、目が覚めても寒くて布団から出るのがしんどくなる季節の始まりでもありますね(笑)
子どもたちは眠い目をこすりながら登校し、頑張って頭を働かせています。
【貝の見分け方】
これまでは図鑑やタブレットの情報をもとに貝の生息地や生態を調べました。
またその作業の中ではスケッチをしていますので、貝の大きさや見た目も少しずつ分かるようになってきました。
さて、そこで今回は本物の貝殻を見て、それがどんな種類の貝なのかを見分けるワークをやってみました。
この日使用した貝は神奈川県の海岸で採取したものですから、その貝の生息地も恐らく神奈川県近海でしょう。
貝から分かる様々な情報を集めながらそれがどの貝なのかを同定していきます。
「これは白いからこっち!」
「あ、これは模様が似ているかも。」
似ている色や形をそろえながら簡単に分けていくことができました。
▽色や形が似ているものをグループ分けしてみました。
ですが、ここまでを簡単に進められたのは、分かりにくいものをとばしながら進めていたからかもしれません…。
色が似ているもの、形が似ているものなど見た目からの判別が難しい貝が多く残ってきました。
これが種の違いなのか、もしくは個体差(同じ人間でもヒトによって見た目が違うみたいな)なのかという判別は難しいですが、それでも図鑑やタブレットの情報をもとにできる限りの判別をしていきました。
「これって同じ種類かな?それとも色が似ているだけで違う種類かな?」
「図鑑に載っている大きさと少し違うけど、これは別の種類かな?それか、まだ子どもの貝ってこと?」
▽アーススクールの備品として準備していた貝でしたが、分けてみると10種類ほどの種類に分けることができました。
また、今回はこの子のこれまで調べてきた事柄に新しい情報が追加されました。
この日観察した貝の中から、これまでに自分が調べてきた『巻貝』と『二枚貝』には見た目からは当てはまらない貝が出てきたのです。
「貝って巻貝と二枚貝だけだと思っていたけど、それ以外もあるみたいだよ」
調べてみると、図鑑では『その他の貝のなかま』という名前で掲載されていました。
正しいと思い込んでいることでも実はそうではないことや最新のデータにはそれまで正しいとされていた情報が改定されることがあります。
そういった意味では、今回の学びで正しい情報をアップデートすることができたことで、これからの調べ作業ももっと面白くなるのではないでしょうか!
▽こんな話は早く人に伝えたい!スタッフに問題を出して新しい貝の情報をたくさん伝えていました。
【見つけた情報をまとめていくこと】
貝の種類分けが終わったら、その貝をワークシートに貼り付けて、その周りに情報を書いていきました。
図鑑では実物の大きさが大きかったり小さかったりすると縮尺が変えられますが、実物を貼るとすべてが原寸大です。
自分だけのホンモノ図鑑を作ることができました!
ただ、貝殻の見た目からその貝が生きている姿は残念ながら知ることはできません。
実際にどのような生活をしているかは映像を見ながら情報を補足していきました。
【まとめ】
調べていく中で理解したと思っていても、図鑑の写真配置を覚えているのと実物から種類を見分けることができるのには大きな差があります。
また、正しいと思っていたことが実際には正確なものでなかったということも今回の調べ作業から学んだのではないでしょうか。
貝の情報の難しさ(複雑さ)はもちろんですが、『調べる』ということの難しさも感じながら学び続けていると思います。
日々、成長を実感できる授業です!
ライトマン