今回は子ども達が待ちに待った博物館の見学の日です。
今の時期の博物館(特別展)の展示テーマは『和食』です。
夏休み明けに『和食』『洋食』の違いについて子ども達と考えましたが、いまいちピンと来ていない様子。
というのも、「これは和のモノだ!」や「これは海外の料理でしょ」というイメージがまだ無いからなのかもしれません。
この見学で子ども達は和食というものにどのようなイメージを持って、どう理解したのでしょうか?
【和食ってどういうもの?】
いよいよ博物館の中に入っていきます。
子ども達はこの静かな雰囲気に少し緊張している?ような表情です。
前回、特別展『海』の展示が少し難しかったようなので、今回は音声ガイダンスをレンタルして、それを聞きながら学びを深めていくことにしました。
内容は小学生でもわかるものであり、且つ、漢字で難しく書かれている内容を分かりやすく説明してくれるので、少しは理解ができるかな~。
▽入り口で音声ガイダンスの使い方をレクチャーします。
では早速展示を見ていきます。
始めに目に飛び込んできたのは、世界の料理がどのような食材を使っているかがまとめられた大きなパネルでした!
その地域が何の食材を主食として食べているかを地理的に区分することで、どうやってその土地固有の料理になったのかを紐解くことができます。
そして、ここからは和食についての展示です。
美味しい和食を支えているのは、日本の美味しい水。
この展示では水の硬度を地域で分けることで、水の重要性が分かる展示になっていました。
子ども達には少し難しかったかな?
ここから食材についての展示が始まっていきます。
『日本ならではの食材とは?』
『どうして日本で食べられている?』
『どんな種類がある?』
大人でも思わず「へぇ~。そうなんだぁ。」と声が出てしまうほど奥が深いです。
▽なぜキノコの展示?と思ってしまいますが、日本で食べられているキノコと海外で人気のキノコはタイプが違うそうです。
山菜も古くから日本で食べられてきた食材の1つ。
その歴史は、縄文遺跡からも山菜を食べていたとされる痕跡が見つかっているほどだそうです。
また、同じ山菜でも地域によって呼び名が異なり、例えばワラビだと青森では『あかくさ』、千葉では『わろげ』、京都では『ほつろ』、山口では『かんずり』など多くの地域でその地域固有の名前で親しまれています。(ほかにも、全国各地で様々な呼び方があります。)
▽『野菜は植物のどこを食べている?クイズ』 子ども達は実際に体験できる展示の方が興味があるようです(笑)
煮物、味噌汁、大根おろしなど、私たちの食卓によく出てくる大根。
全国各地にはこんなに特徴のある大根があるのを知っていましたか?
中には子ども達の身長を超えるほど大きく成長するものもあるそうです。
自分よりも大きい大根に子ども達も驚いていました!
海の幸も日本食では多く用いられる食材の一つですね。
日本は海流の影響もあり、世界でも有数の魚種が日本近海には集まります。
日本人はこれらの多様な魚介類を季節や各地域の風土にあわせて利用してきました。
▽「まんぼうデカーーーー!!」と大興奮の子どもたち!
▽壁をタッチするとその魚の特徴が現れます。子ども達は飽きることなく次から次へと壁をタッチしていました(笑)
【日本食の神髄】
ここからは日本食の神髄である発酵について、そして日本料理について深めていきます。
まずは発酵から。
醤油や味噌、納豆などはコウジカビの働きによって作られています。
「発酵って腐ってるっていうこと?」
「カビって食べちゃダメでしょ」
子ども達の想像できる範囲では、あの美味しい食材に変わることが想像できなかったようです。
菌を使って食品を完成させるという展示は少し難しかったのかもしれません。
▽「めっちゃカビ生えてて美味しくなさそう…」子ども達の感想はストレートですね(笑)
また、昔の料理についての展示も見ました。
一般的に和食と呼ばれているものでも、子ども達はまだ食べたことがないものもあったようです。
▽昔の『うなぎの蒲焼き』は今と見た目が少し違う!?
他にも様々な料理が展示されています。
様々な料理が展示されていて、子ども達は「美味しそうだなぁ」と空腹とも戦っていました(笑)
他にもたくさんの展示を見ることができました。
大迫力の展示品に子ども達は大興奮!
密度の濃い時間になりました。
【まとめ】
今回は博物館見学で和食について学びました。
自分たちが普段食べている食事がどういう過程を経て食卓に並んでるのかを知るいい機会になったのではないかと思います。
(数年前には、『海で泳いでいる魚』と『食卓に並ぶ刺身』のつながりが分からない小学生がいるという話題もありましたからね。)
自身のテーマに関わる部分については、今回の情報を最大限に生かして学び続けてほしいと思います。
冬休みが近づいていますが、子ども達の学びは今後どのように進んで行くのでしょうか!
ライトマン