先週は博物館見学に行き『和食』について学びました。
最新の研究やインターネットでは知ることができないような情報がたくさんありました。
子ども達はどのように自分のテーマと関連付けたのでしょうか?
【博物館で学んだこと】
博物館の特別展『和食』では、日本の食文化について学びました。
また、常設の展示についても少しの時間でしたが見学をしてきました。
子ども達は『世界のデザート』と『ヒトはどうして生まれたのか』というテーマに関わる展示もたくさん見つけることができたようです。
そこで、まずは博物館の展示について写真を用いた振り返りをしながら、ワークシートを充実させていくことにしました。
例えば、『甘葛(あまづら)』という植物は、ツタの樹液を集めて、煮詰めて作られる日本の昔の甘味料です。
砂糖が日本に入ってくるまでは、この甘葛が日本でよく使われていました。
日本の和スイーツであるかき氷にもこの甘葛が使われていたという文献もあるそうです。
また、博物館の常設展で生き物の標本を見学した時に、その生き物の名前の表示について気になったことについて話しました。
子「なんで名前にカタカナが書いてあるところと書いていないところがあるんだろう?」
スタッフ「たしかに英語みたいなの(学名)は全部の生き物に書いてあるね」
子「もしかしたらまだカタカナでは名前がないっていうことなのかな?」
スタッフ「たしかにそういう可能性もあるね」
子「じゃあ、僕が名前つけちゃおうかな(笑)」
見た目の特徴や色から名前を想像したり、自分の名前をつけてみたりと新しい名前を考えて遊んでみました。
振り返りが終わったら、各自のテーマ研究の続きを行っていきます。
【いつ? どこで? だれが?】
こちらは『どうしてヒトが生まれたのか』をテーマに調べ作業を行っている様子です。
博物館では頭蓋の骨格標本を見て、これまでの人間の進化の歴史についての展示を見学してきました。
博物館の展示で見た内容、インターネットの文献などを合わせながら、自分の必要な情報をメモしていきます。
調べていく中で、ヒトは何度か進化をしていることが分かりました。
ですが、『〇〇年前に◆◆◆人が出現し、一方アフリカでは・・・』など文章で書かれても頭の中で整理するのは難しいようです。
じゃあ自分が理解できる形にまとめてみよう!ということになり、年表にまとめてみることにしました。
年表にしてみると進化してきた年代は等間隔でないということが一目瞭然になりました。
猿人から原人では大きく時間が開いていること、ホモサピエンスが出現したのは猿人出現から今までの歴史の中でみると最近のことであることなどが分かりました。(猿人の出現は約500万年前と言われている中で、新人(ホモサピエンス)が出現したのはほんの20万年前のことであると言われています。)
また、生活や見た目についても考えてみました。
博物館の展示では猿人のマネキンを見て、当時のヒトの身長や体型などを知ることができました。
では、現代人とはどのような違いがあるのでしょうか。
例えば歩き方。
下の写真のようにマネをしてみましたが、こうやって歩くのは大変ですよね(笑)
スタッフ「いま、駅の前とかでこうやって歩いている人っている?」
子「そんな人いるわけないよ!」
では、顔の形はどうでしょう?
スタッフ「顔に違うところはある?」
子「ないよ」
スタッフ「ほんと!?」
子「うん、僕と同じ顔のパーツだから」
既成概念にとらわれていない分、『そういうヒトなんだ』というように考えたのかもしれませんね。
目、鼻、口があるし、毛だって生えているから同じと言えば同じなのかもしれません。
ですがここでは進化の歴史をテーマにしていますから、スタッフと話をしながら、鼻の形や頭蓋骨の容量など現代人との違いについて考えていきました。
【まとめ】
最後にお互いが今回学んだことを発表します。
自身のテーマに関係ないと思っていることでも、聞いている中で『この情報はもしかしたら関係あるかも!』『これって自分のテーマに関連付けることができるんじゃないかな?』など、他の子の学びが自分の知識の幅が広がるきっかけになるかもしれません。
また、子ども達の中では『相手がこんなに調べているから、自分も頑張らないと!』という競争心も掻き立てられているようです。
『1人1人の発表を聞けること』や『様々な場所に行って学べること』はこの少人数ならではの良さだと思います。
これからもこのアーススクールの環境を最大限に利用して、たくさん学んでほしいと思います。
ライトマン