今回は特別授業です!
貝を解剖し、貝の構造がどのようになっているかを実際に観察してみることにしました。
これまでのアーススクールの学びの中では、図鑑やタブレットで映像を見ることや貝殻(中身無し)の観察ばかりだったので、実際に中身を見るのは初めてです。
ワクワクドキドキの解剖の様子をご紹介します!
【貝を解剖してみよう!】
今回の解剖にはホンビノスという貝を使用しました。
ホンビノスは二枚貝で見た目はハマグリに似ています。また、今回使用したものはハマグリよりも少し大きめで観察に適した大きさでした。
▽解剖で大切なことや注意事項などの説明を聞いてから作業を始めます。
まず初めに、閉じている貝を開いていきます。
貝の殻は、中にある閉殻筋(一般には貝柱と呼ばれる部分)によって固く閉じられています。
それを切り離していく作業から解剖が始まります。
解剖の手順については、ほっしー(スタッフ)からの解説と、実際に隣でほっしーが解剖している様子を見ながら作業を進めていきます。
また、下の写真から分かるようにワークシートや色鉛筆なども準備し、観察しながら必要な事項があればメモやスケッチも同時進行で行いました。
まずは見る。
そして自分でやってみる。
試行錯誤をしながら、きれいに貝を開くことができました。
「ヌルヌルしてるね…。」
「なんか変なにおいがする。」
これまで調べてきた図鑑の写真からは得られない学びがたくさんありました。
「これ心臓かな?」
貝が開いたらどれが何の部位なのかを推測していきます。
先日のアーススクールで、貝の構造についてインターネットで調べたので、貝にどのような部位があるのかは情報として持っています。
ですが、インターネットで調べたときの資料では解剖図はイラストでしたので、それを実際の貝に当てはめていく必要があります。
「これ心臓?」
「あ、こっちが心臓っぽい…。」
「これはエラかな?」
イラストとは違って、どの部位も色が似ているため区別するのは難しいです。
また、エラや外套膜(がいとうまく:貝ひもの部分です。)は触ると動くので、探す難易度が余計に上がります。
様々な部位についてどれがどこななのかが分かったら、次は部位ごとに切り分けていきます。
区別が難しいため、やはり切り分けるのも難易度が高いようです。
▽1つ1つを丁寧に切り分けていきました。
切り分ける作業が終わったら、ここからは観察の時間です。
どの部位であるかの確認、それぞれの部位の大きさの確認をメインに作業を進めます。
「1.9mmくらいかな?」
この数字は、今回観察した個体における大きさなので、図鑑やインターネットの情報とは異なっています。
自分で収穫した大切な情報です。
▽タブレットを使って、自分の調べたものが本当に合っているか(正しい器官を理解しているか)の再確認をします。
最後にスケッチをしました。
それぞれの部位について色、大きさ、形など、自身の目で見た内容をワークシートに記録していきます。
また、絵で表すのが難しいものについては文章で補足をしていき、後で見返したときに理解ができるようにしていきました。
【まとめ】
今回はこれまでに調べてきた貝の構造を踏まえて、貝の心臓や足、靭帯、えらなどを丁寧に解剖していきました。
インターネットや図鑑の写真だけでは分からないような感触やにおいなども貝の新たな情報として学んだようです。
本物を体験することで得られる情報をもっともっと収集していけたら、貝博士の称号(目指しているかは分かりませんが(笑))が少しずつ近づいてくるかもしれませんね!
▽当日の活動の様子はコチラ!
ライトマン