いよいよ11月も終わりが迫ってきました。
子どもたちのテーマ研究も大詰めを迎えています。
12月のまとめを見据えて、この日もテーマ研究を進めました。
【知識の点と点を繋ぐ】
この子は自身のテーマについて調べていますが、毎回同じような内容を行ったり来たり。
知っている内容とまだ調べていない内容、調べたけれど忘れてしまった内容が頭の中で混ざってしまっているようです。
そこで、これまでに調べてきた内容のすべてを一度整理してみることにしました。
▽同じような検索履歴が並んでいますが、まだ知らないことにはどのようなものがあるのでしょうか?
この作業はスタッフと一緒に行いました。
スタッフ「人間の進化について調べていたけど、はじめはいつどこでなんていう人間が生まれたの?」
子「はじめはアウストラロピテクスがアフリカで生まれた」
スタッフ「いつ?」
子「500万年前」
スタッフ「じゃあその次は?」
子「ホモエレクトゥスが180万年前に生まれた」
スタッフ「それはどこで?」
子「どこで生まれたのかはまだ調べていないから分からない」
これらの情報はこの子のこれまでのワークシートをもとに画用紙に書き込んでいきました。
また、分からない情報は空欄にしておき、後で調べてみることにしました。
そして、話をしながら自分が知っているすべての情報を書き出すことができました。
ここからは足りない情報を調べながら補っていきます。
こうして時系列や関連しているもの同士の理解が深まることによって、点である情報がリンクし、線のようにつながっていくのです。
▽「ヨーロッパで進化した人はここらへんで生活してたんだね」
一方こちらも、これまで調べてきた内容を整理する作業を進めています。
この子はこれまでに何度もアーススクールのまとめを経験してきているので、まとめまでの流れは把握しているようです。
「あめの種類とかも紹介するかもしれないからもう少し調べておこうかな」
新たなあめを調べてワークシートにイラストとともに描き込んでいきました。
色が変わるあめや見た目がきれいなあめなど、スーパーなどではなかなか見ることができないようなものを調べることができました。
【お互いの状況を知る】
調べている中で、相手が調べている様子を見ることがあります。
相手の調べ作業を見ながら自身のテーマへの意欲につなげるということも相手の様子を見る効果の1つですが、やはり自分のテーマを調べていく中で行き詰ったりすると、他人が調べているテーマが楽しそうに見えてくるものです。
「アフリカで生まれたのが博物館で見たルーシーみたいなやつなんだよ」
『なんでアフリカなんだろうね』
「それはまだ調べてないから分からないけど」
『日本とかで生まれるのじゃダメだったのかな?』
子ども同士の会話からも、自身の分からないことを見つけることができるようになってきているようです。
【まとめ】
いよいよ冬休み前の調べ作業も終わりが近づいてきました。
ここからは調べ作業とまとめの時間の調整も大切になってきます。
まとめるのにどれくらいの時間が必要になるのかを逆算して調べ作業を進める必要があるので、考えることがいくつもあって子ども達は大変そうです(笑)
自身の計画を大切にしながら、12月も学び続けます。
ライトマン