自然テーマの冬休み前の最終回を迎えました。
今回は授業の前半で模造紙まとめの完成をさせ、後半でその内容を発表します。
これまで学んできた内容を十分に発表することはできたのでしょうか?
【間に合うかな!?】
まずは、まだ終わっていなかった模造紙まとめの完成に向けて作業を進めます。
前回のまとめの時に1つのテーマにこだわって書きすぎたので、今回はその他の4テーマを急いで書かなくてはなりません。
一切話すこと無く黙々と作業を続け、部屋の中には模造紙の上をペンが走る音だけが聞こえていました。
この子はこれまでにもアーススクールのまとめをやってきているので、進め方については問題はないようです。
集中力が続くうちはスラスラと進んで行きます。
下書きをし、ペンでなぞって、下書きを消す。
この作業の繰り返しですが、気分がノッてきたら意外に楽しいようです!
▽こちらを見向きもせず作業を進めます。下書きの段階で誤字・脱字や表現の間違いがあればスタッフから伝え、訂正しながら進めます。
この日も分からない情報は追加で調べながら作業を進めていきます。
ワークシートに貝の名前だけが書いてあって見た目が分からなかったり、大きさ・色などを忘れてしまっているものについては丁寧に調べていきました。
その後には、貝の博物館で名前はメモしたけれど見た目が分からない貝を調べ始めました。
しかし、その博物館の展示にあった貝はレア度が少し高かったようで、小学生向けの図鑑には載っていませんでした。
そんなときに、何かを思いついた様子。
「あ!あの時撮った写真見せてよ!」と博物館の中でスタッフが撮影した写真の中から、自分が書きたかった貝を探したのでした。
「あーこんな感じだった!」とお目当ての貝を見つけることができたようです。
そうして、時間内になんとか完成させることができました。
この子曰く、時間があればもっと書くことができる内容があったそうで、計画した時間通り進められなかったと悔やんでいました。
【学習発表会】
発表についてはある程度慣れていることもあり、問題なくスラスラと進んで行きました。
緊張している様子はないようです。
発表が終わったら質問タイム。
「なぜ砂が真珠になるんですか?」「貝にとって砂とかが異物だと思われると、それを膜で覆って…」
「貝が泳ぐのはどんな時ですか?」「天敵に襲われるときとかで、貝を食べる生き物は…」
「貝にはどんな種類がいますか?」「貝の種類は巻貝と二枚貝があって…」
いくつも質問をしますが、それにもスラスラと答えることができています。
たくさん調べた甲斐がありました。
最後にスタッフから発表について質問。
スタッフ「まとめてたのに発表しなかった内容があったけど、それはなんで?」
子「模造紙に書く時間がなかったし、発表するのも大変だから飛ばした。」
スタッフ「せっかく調べたんだから、口頭でもその内容をもっと深くまで伝えられたら良かったかもね」
子「やろうと思ったけど間に合わなかったの!!」
スタッフは調べていた過程を全て見ていますから、発表しなかったのもすぐに分かります。
テーマ研究で熱心だった分、まとめの部分で失速してしまったのがちょっともったいない気がしてしまいました。
ですが、発表が終わってからすべての質問にスラスラ答えられていたのは、テーマ研究を頑張った賜物といえるでしょう。
『覚えたから大丈夫』という気持ちが、模造紙に書くのを少し億劫にさせたのかもしれませんね。
【まとめ】
こうして冬休み前の自然テーマ最終回が終わりました。
4か月近く調べてきて、図鑑やインターネット、博物館などたくさんの情報を得ることができました。
1つのテーマについて調べ続けると、知らないことを知ることができるのはもちろん、日常の中で当たり前になっていることも「なぜなんだろう?」と考えることができる機会になります。(『真珠がどうやってできるのか?』なんていうのは、まさに日常の当り前を疑った例の1つなのではないかと思います。)
このように長い時間をかけて考えることができるというのがアーススクールで学ぶ大きな意義なのです。
ライトマン