久しぶりの登校日。
子ども達が登校してきました。
冬休み気分はまだ抜けてないようです(笑)
さて、冬休み前にそれまでのテーマは完結したので、今回からは新しいテーマを探していきます。
今回は久しぶりの授業なので、自然について改めて知るためのオリエンテーションとして『緑道探検』を行いました。
また、ただの緑道探検でなく、『最近の緑道の様子を観察しよう』をテーマに、夏、秋に緑道に行ったときの様子と今の緑道の様子を比べてみることにしました。
【緑道ってどんな感じだったかな?】
まず初めに、これまでに緑道で活動した際の写真を見ながら、過去の様子を思い出してみました。
「すんごい懐かしいんだけど!」と活動の内容自体がとても昔のことのように感じたようです。
葉の様子や虫がいた場所など過去の様子を思い出してから緑道に向かいました。
アーススクールの授業内で緑道で活動するのは3か月ぶりくらいになります。
様子はどのように変化しているのでしょうか?
変化した部分として、はじめに目についたのはせせらぎの水の様子です。
「水がなくなってる!!」ととても驚いた様子です。
▽水量が減り、川の左半分の川底が見えてしまっています。
そこから進んで行くと、草木が生い茂っている場所がありました。
「葉っぱが落ちているかと思ったけど、意外に緑が残ってるね」と、想像していた緑道の姿とは異なっていたようです。
次に、芝生がある広場に到着。
「芝生も残ってるし、全然変わってない感じがする。」
感覚的には変化を感じていないようですが、本当にそうなのでしょうか?
施設内で確認した写真と同じ場所から見比べてみます。
「えー!全然違うじゃん!!」と驚いた様子。
比べてみると違いは一目瞭然です。
見慣れた緑道ですから、違いを見つけるのが難しかったのかもしれませんね。
▽上の写真と同じ場所。植物の色が全く違いますね。(下の写真は9月20日の様子)
たけだ隊長と一緒に観察したガマズミの木も、今は葉がほとんど残っていません。
木の実も張りが無くなり、少ししなびたような見た目です。
▽たけだ隊長の手元には緑の葉が残っています。(下の写真は10月18日の様子)
また、夏に来た時と比べると生き物の数も減っていることに気が付きました。
草の茂みや石の下などを探しましたが、見つけられたのはクモが1匹とガが1匹。
たしかに、蚊に苦しんだ夏、たくさんのクモを見つけた秋を思い返すと、生き物の数は減っています。
「虫とか全然いないね。寒いからかな?」
直接、目で見ることはできませんが、当時と比べて気温も大きく変化しています。
夏にザリガニをたくさん見つけた場所。
この日、この場所で見つけた生き物はアメンボだけでした。
【変わった場所はどこだろう?】
アーススクールに戻ったら、10月くらいまでと比べてどこが変化したのかをホワイトボードに書きだしてみました。
生き物、植物、気温や川の様子など、様々な変化を見つけることができました。
今回、ここに書き出したものは前に捕まえたことがある生き物や遊んだことのある公園の植物の変化が主ですが、おそらく私たちが気づいていない部分でもっとたくさんの変化があるのではないかと思います。
最後に少し時間が余ったので、今回の緑道の変化の中から気になったものの原因を調べてみることにしました。
『なぜ冬になったら気温が下がるのか』をテーマに調べると、これは地球の傾きが要因となって季節があり、それが気温の変化を生み出していることが分かりました。
また、日本のように約3か月ごとに季節が巡っていく地域は珍しく、季節を感じる風物詩をもち四季を楽しむ国民性も日本ならではのようです。
【まとめ】
最近の緑道の様子を見てみようをテーマに散策を行いましたが、予想もしていないほどのたくさんの変化を見つけることができました。
今回分かったこととしては、やはり意識して観察をしないと変化はわからないということでしょう。
ただ、この変化を見つけられることが、新たな疑問や新しい発見へのきっかけになるかもしれません。
季節ならではの自然の要素を生かしながら、今後も様々な学びに繋げていければと思います。
ライトマン