水曜日の「自然」テーマに引き続き、木曜日の「ヒトの世界」テーマも活動を始めました。
今回は久しぶりの授業なので、オリエンテーションから始めます。
今回のテーマは『お正月』です。
日本のお正月の文化やその不思議について調べていきます。
【日本のお正月文化って?】
まず初めに、お正月文化の身近な例を考えるために、今年のお正月の思い出を話してみました。
「おせち食べたよ!」
「お年玉貰ったんだ~」
「家族で旅行に行ったよ」
それぞれ、様々な思い出があったようです。
では、ここから本題です。
お正月の文化をタブレットで調べ、箇条書きにしていきます。(たくさん挙げられた方の勝ちというミニルールも追加しました。)
相手に見られないように、自分しか思いつかないような項目をたくさん調べだす子ども達。
最終的にはホワイトボードがお正月にまつわるもので埋め尽くされるほど調べることができました。
【クイズに挑戦 ~知る=勝つ~】
ここからは子ども達同士で、お正月クイズを作ってみることにしました。
先ほどのホワイトボードの中から好きな3項目を選び、その文化にまつわるクイズをお互いに出題し合います。
回答者が正解したら、回答者の勝ち。相手が問題に答えられなかったら問題の出題者の勝ちというものです。
より深く調べて選んだテーマについて知り、相手が知らなさそうな問題を考えることが勝利へのカギを握ります。
問題の出題方法は自由です。
この子は「難しすぎたら相手がかわいそうだから」と〇✖クイズにすることにしました。
ただ、簡単だと負けてしまうので、パズルを作って少し難しい問題も作成しました。
子ども達は勝負がかかっているので、作問もどんどん工夫していきます。
一方こちらは文章問題を作成しているので回答の仕方は難しそうですが、問題自体の難易度はこの子の中では低めに設定しているそうです。
相手の知らない情報を問題にすることで勝利が近づきますから、少しでも難しくしようと必死に調べる子ども達。
次第にたくさんの情報がワークシートに集まり、その中から問題にする内容を選択していきました。
【お正月クイズ大会】
そして、いよいよ決戦の時。
それぞれが調べたことについてクイズを出し合います。
子1「お年玉を渡すのはなんででしょうか?」
子2「えーなんでだろう!?お金あげたいんじゃない?(笑)」
スタッフ「理由もなくお金貰えるわけないしょ!!何か理由があると思うけどね!」
これまで当然のようにもらっていたお年玉。
子どもたち自身にとって、お小遣い的な存在として疑ったことはなかったようです。(なぜお年玉があるのかについて皆さんはご存じですか?)
一方、次の問題ではおみくじの運勢の順番を問題にしました。
また、一問一答でなくカードの並べ替え形式にしたことで、回答者も楽しんで考えることができるのではないかという工夫もしていました。
回答形式が口頭でなくなったことで、回答した子も張り切って考えていました。
工夫した結果、楽しんでもらえたので良かったですね!
「大吉が1番良いってのは分かるんだけど、吉と小吉だったら小の方が下なのかな?」
回答している子の心の声が全て漏れて「あれ…こっちか?いや違う…」と考えている過程を全て口に出しています(笑)
問題を作った子としては想像通りに引っかかる回答者の様子を見てニヤニヤ。
▽何度も答えて、答えに近づいてきました。正解まであと少し!!
正解・不正解を繰り返しながらクイズを楽しみました!
それぞれがたくさん調べ、それをクイズ形式で楽しく伝え合えたのは、子ども達にとっても楽しみながら調べられるいい方法だったようです。
【海外のお正月文化】
最後に海外のお正月文化について、スタッフから問題を出しました。
スタッフ「今年は日本では辰年ですが、アラビアでは辰でなく、ある生き物が辰の代わりになっています。それはなんでしょう?ヒントは辰に似ています。」
子「ライオンだ!」
スタッフ「違います」
子「じゃあ、トラとか?」
スタッフ「トラはもういるじゃん!」
子「あー確かに(笑)」
しばらく考えましたが生き物が思いつかなくなったので、図鑑を見ながら答えを探しました。
シーンと調べている中、ある子が「あー!これ似てる!ワニだ!!」と大きな声で答えました。
その通り。正解はワニなのです。
やはり、競争すると頑張りや達成感が全然変わりますね。
こうしてお正月の文化を学ぶ授業が終わりました。
少しはそれぞれの家庭で行ったお正月イベントの意味が分かったのではないでしょうか。
【まとめ】
お正月という年に1回の特別なイベント。
当たり前に行っているイベントだからこそ、その意味を考えることをしなくなっています。
ただ、今回のように理解することでお正月の様々なイベントを今後も意味と共に大切にすることができるのではないかと思います。
日常に潜んでいる『なんでだろう?』を調べることが、1つ1つ学びになっていくのです。
ライトマン