「おはー!」
今日はいつも以上に元気に子どもが登校してきました。
この日は、前週に計画を立てた『味無しクッキーづくり』をするので張り切っているようです。
※前の週にテーマ設定を行い、クッキーづくりがしたいと考えたこの子は、『味の感じ方』をテーマに学びを進めることにしました。作り方や材料などを調べ終えたうえで今回を迎えています。
【まずは準備…】
調理を始める前に、まずは材料について再度確認します。
子「砂糖は抜くから薄力粉とバターだけで大丈夫みたい!」
スタッフ「あれ?先週は牛乳も必要って言ってなかった?」
子「今日調べたレシピには載ってないから無しにする」
この日は前週に調べたものとは別のレシピでやりたくなったようで、その方法に沿って作業を進めていきます。
作りたい枚数を決めたら、それに合わせた分量を準備します。
このレシピには50枚作るための分量しか載っていないので、それを15枚にするために計算を進めました。
ややこしい計算が多いですが、料理をするための辛抱です。
▽「50枚でこれだから10枚だと5で割って…」
▽忘れないようにメモも欠かせません。
【調理開始!!】
準備が整ったら、早速調理を開始します。
ですが、調理とはいっても薄力粉に溶かしたバターを混ぜてこねるだけ。
手順は非常にシンプルです。
▽「べたべたしてるけどなんか楽しい!」
そこからの作業も簡単なものばかり。
どんどん完成に近づいていきます。
作りながら「こういうの家でもやったことあるよ」と言っていたので、クッキーづくりにも慣れているのかもしれませんね!
「あ!いいこと思いついた!せっかくだから味比べしてみよう」
急遽思いついた味比べをやってみることにしました。
方法は全体の3分の1ほどのクッキーだけに砂糖をつけました。
また、砂糖の分量も少しずつ変えて、味の濃さにも変化をつけてみました。
味無しクッキーの試食に加えて、おいしいクッキーに必要な砂糖の量も追加実験です。
オーブンで焼きますが、なかなか焼けず。
また、卵が入っていないからかクッキーの表面がポロポロと崩れていきます。
「大丈夫かな?」と不安そうにオーブンの中を見つめていました。
ただ、オーブンの前で待っていては時間がもったいないので、クッキーの試食後に味の考察ができるように味についての復習と調べ作業を行いました。
味覚にはどんな種類があるのかな?
味覚はどこで感じているのかな?
牛乳が嫌いな人が鼻をつまんで飲む意味はあるのかな?(笑)
例えば、味覚をどこで感じているのかについては、少量の砂糖をしたの様々な場所に着けてみることで味の違いがあるのかを実験してみました。
やはり、舌の中の甘さを感じる部分に乗せたら甘みを強く感じたようです。
▽「苦さを感じるところに砂糖をつけたら分かるのかな?」
そんな調べ作業をしていると、ようやくクッキーが完成しました。
果たしてこのクッキーは本当に味無しで作ることができたのでしょうか?
緊張の試食タイムです!
【クッキーを試食した感想は?】
完成した熱々のクッキーを一口。
子「フフッ…(笑)」
スタッフ「え?どんな感じ?」
子「これヤバい(笑)」
スタッフ「何が?(笑)」
お互いにニヤニヤしながらの会話。
スタッフはこの子の味の感想を待ちます。
子「マジで・・・味ない・・・(笑)」
スタッフ「え!?ほんとに!?(笑)」
スタッフも食べてみると、本当に味がない!!
思わず笑ってしまいました(笑)
味はありませんでしたが、ほんのりと焼き菓子の風味を鼻の奥に感じました。(小麦粉が焼けた感じの風味です。)
まさに『ただのクッキー』で、全員が初めての触感に驚きました(笑)
砂糖を乗せた方はほんのりと砂糖の味がしましたが、市販のクッキーに比べたら味は無いようなものです。
ですが、無味クッキーの後にはとても美味しく感じました。
それと同時に市販のクッキーにはどれだけ大量の砂糖が入っているのかと想像してしまいました。
▽「ママと弟にも食べさせよっと!」と味無しクッキーの微妙さをみんなにシェアしようとしていました。
【まとめ】
こうして味無しクッキーの試食実験が終わりました。
面白半分で企画を始めたものが、まさかこのような結末になるとはスタッフも思っておらず、とても充実したテーマ研究にすることができました。
味のないクッキーの試食はインターネットにも載っておらず、もしかしたら世界初の実験かもしれませんね(笑)
このような楽しいと思うことや柔軟な発想から見つけられる学びもたくさんあると思います。
次回以降も面白いテーマを発見できたなら、もっと充実した活動になるでしょう!
ライトマン