先週は味無しクッキーづくりを行い、考察までを終えることができたので、1テーマが完結しました。
今回からはまた新たなテーマを決めて活動を進めていきます。
どんなテーマについて調べることにしたのでしょうか?
【他の食べ物の味はどうなっている?】
前回まで2週に渡って調べてきた『味の感じ方』ですが、今週も調べたい気持ちが残っているようです。
「せっかくだし味に関係するなんかについて調べようかな~」と考え出して10数秒。
「よし、アレにしよう!」と調べるものを自身の中で決められたようです。
▽そこからペンを持ち、ホワイトボードに自身のテーマやねらいを記入していきます。
この日のテーマは『カカオがチョコレートになるまで』です。
この子もチョコレートが好きなようですが、どうやって作っているのかや甘さの秘密などは考えたこともなく、気になったようです。
【チョコレート作り】
ここからはインターネットでチョコレート作りについて調べていきます。
始めに調べたのはチョコレートの作り方です。
インターネットで『1からチョコレートを作る』という動画を見つけてそれを熱心に見ていました。
「チョコレートってこうやって作るんだね!」
ですが、その動画の中でスタッフから1つ気になる点が…。
その動画では乾燥したカカオ豆からチョコレート作りを始めていたのです。
実際にはカカオ豆になる前の行程がありますが、『1から作る』というワードによって、この子はその前の行程を調べようとしていませんでした。
スタッフ「チョコレートって何から作られるの?」
子「カカオの豆でしょ?」
スタッフ「じゃあカカオの豆は何から獲れるの?」
子「トマトみたいに苗になるんじゃないかな」
思い込んでしまうと、そこから先の思考がしにくくなります。
ここでスタッフからカカオ豆になる前にも行程があって、その工程は先ほど見た動画には載っていなかったことを伝えました。
「だまされた!嘘ついてるじゃん!」とそのタイトルに不服そうでしたが、インターネット上にはそのような情報もあるということを学べたのではないかと思います。
【カカオを収穫する子】
カカオの収穫動画を見ました。
その映像の中では小学1年生の子がカカオ農園で働いていました。
農園の少年「僕も学校に行って勉強したいよ。」
動画の中の少年の言葉や生活の様子を見たことで、世界には子どもも働かなくてはならない現状があることを知りました。
また、その人達の仕事の上で私たちが普段食べているチョコレートが作られていることも分かりました。
おいしいと喜んで食べているチョコレートがこんなことになっていることに少しショックを受けているようにも見えました。
▽カカオ農園の少年は10m近い高さのカカオの木に登って収穫していました。「10mってめっちゃ高いじゃん!!」
チョコレートを作るということの大変さを知ることができましたが、少し暗い内容が多かったように思います。
スーパーなどで100円出せば買える身近なものですが、その背景には私たちが生活している中では知ることのない現状があるのです。
【まとめ】
世界には買う側である私たちが知らない世界がたくさんあります。
それは、小学生だから知らない、大人だから知っているということでもないでしょう。
情報を求めていかないと知ることはできないのです。
ただ、物事を違う角度から見てみることで、今回のように新たな学びがいくつも生まれることがあります。
凝り固まった考えから脱出し、今後も子ども達と「なぜなんだろう?」を追求していけたらと思います。
ライトマン